奥銀谷地域自治協議会
かながせ文庫
 【最終更新日:2010/3/27】


オオサンショウウオ(大山椒魚・鯢魚)


鮟鱇

学名:Andrias japonicus
英名:Japanese giant salamander
両生綱有尾目のオオサンショウウオ科オオサンショウウオ属に分類される。完全水生で卵生。

市川水系の奥銀谷地域全域に多く生息している。ハンザキとも呼ばれ、地元ではアンコウと呼ぶ。その昔蛋白源となったのか? 今は国の特別天然記念物(1952年指定)であり準絶滅危惧種に指定されていて、国の許可無く触ることもできない。




annkou

野生の個体は全長50−70cmであるが、飼育下では150cmに達するもいる。皮膚は小さな疣状で覆われ、側面や四肢の後部の皮膚は襞状に伸びている。背面の色は暗褐色で、不規則な黒い斑紋がある。
夜行性で、魚類、カエル、甲殻類、貝類、ミミズなどを食べ、共食いすることもある。
6−7月にオスが川辺に横穴を掘って産卵巣を作り、8−9月が繁殖期で、ゼラチン質の保護膜で包まれた直径0.5−0.8cmで黄色い卵を300−600個数珠状に産む。産卵巣は毎年同じ場所を利用することが多く、岩の隙間を産卵巣にすることもある。約50日で孵化するが、産卵後から孵化して幼生が産卵巣を出るまでオスが守る。幼生は生後3−5年、体長20cmくらいで変態して幼体になる。生後5年、変態してから1−2年で性成熟すると考えられている。寿命は野生下で10年以上、飼育下では51年の飼育例がある。

(文責 K.kitami)





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